安全衛生責任者教育の内容と受けるには
安全衛生責任者教育は職長教育と同様のもので、現場において直接労働者に対して指揮をする職長または責任者が受けるための講習です。
これは労働安全衛生法によって定められているものであり、講習を受けることで安全衛生を理解して、安全な職場をつくり事故を防ぐといった効果をえることができます。
職長の場合には広範囲で建設業や製造業、電気・ガス業、自動車整備業、機械修理業が対象ですが、安全衛生責任者に関しては建設業および造船業となっており、特に関係請負人は安全衛生責任者を置くことが義務付けられています。
安全衛生責任者が行うべきことは現場においての労働災害を防ぐための確認のほか、より上級の統括安全衛生責任者との連絡や調整といったものです。
安全衛生責任者教育そのものは設置が義務付けられているため各地域で定期的に行われています。
講習内容は同じですが、開催をしているのは労働局に登録された会社が団体です。
このため費用が講習を開催している会社や団体によっては若干異なりますから選択するさいのポイントになります。
講習内容は2日間かけて行うもので、カリキュラムとしては合計14時間です。
その内容は、作業方法の決定や労働者の配置、また労働者に対する指導や監督の方法といったものから、危険性や有害性の調査やその結果に基づく行うべき措置、異常時の処置、労働災害防止活動に関することや、安全衛生責任者の職務のほか、統括安全衛生管理の進め方といったものです。